山下ミツ商店の山下浩希です。
最近、豆腐屋になって間もないお二人の方からメールや電話で豆腐作りの事を聞かれている。
豆腐屋の息子だったが継ぐのが嫌でスーパーに就職したが結局挫折し豆腐の「と」の字も知らぬまま修行もせずいきなり家で豆腐作りを始めた僕には模索しているお二人の状況とか気持ちがよく解る。(つもり)
お二人とも御自分の目指す豆腐が明確。お二人の質問に答えたり、こちらから聞き返したり・・・これが自分にとっても勉強になると気付いた。
電話やメールをした後、「やさしい豆腐の科学」という本で確認してみる。この本は「デイリーフード」という豆腐業界誌を発行している(株)フードジャーナル社から出版されている。
初版が1987年だから20年も経っている。今、自分の手元にあるのは三訂版。僕も家業を継いで数年たった頃、この本を誰かから頂いた。(誰からもらったか思い出せない。自分で買った本でない事だけは断言できる)
正直、その頃は書かれていることが全く理解出来ずちんぷんかんぷんだった。それから何年か経って僕も豆腐というものが何となく解りかけてきた。そんな時、改めてこの本を読むと矛盾とまではいかないが読んでて「?」と思う部分にも出会うようになった。
つまり、豆腐作りというのは作り手それぞれに言い分があり、その中で自己流というか自分の言い分を豆腐で表現しているという事だ。そのあたりを柔軟な姿勢で読むとこの本は豆腐について最も深く掘り下げて書かれている本と言える。だから、自分と言い分が違っても認めるというか理解できる。
僕はこの本を頭から順に読むのでなく目次で調べたい事について書かれたページを探し確認のために読んでいる。(辞典のような使い方)
「やさしい豆腐の科学」・・・豆腐作りのバイブルだ。
※最後までお読み下さいましてありがとうございました。
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