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韓国慶州ナザレ園

IMG_0450.jpg山下ミツ商店の山下浩希です。

今日、韓国慶州ナザレ園から年賀状が届いた。

ナザレ園は大戦中朝鮮韓国の男性と結婚し半島に渡り終戦を迎えたが、その後の朝鮮戦争などで離れ離れになってしまい日本にも帰るに帰れなくなったいわゆる日本人妻の為に金龍成さんが創った施設だ。

ナザレ園を知ったのは15年くらい前。「てんびんの詩」の日本映像企画が「ナザレの愛」というタイトルで金龍成さんの物語のビデオを作りそれを観たのがきっかけだった。

大学時代を大阪で過ごし在日韓国朝鮮人の人が身近に居たり、民族差別というものを知ってショックを受けたり、当時の文部省の教科書検定で「日本軍が朝鮮半島に『侵略』を「進出』という表現が問題になったりして韓国朝鮮と日本の歴史に関心をもった。

自分の意思に反し強制連行などで日本に連れて来られ帰れなくなりそのまま日本で生活している韓国朝鮮人の人々がたくさん居るのは知っていたが、結婚で渡り帰れなくなった女性がいる事はビデオを観るまで全く知らなかった。

ショックだった。が、同時に反日感情の強い中で日本人妻を守った金さんに感動した。

毎年送られてくる年賀状や「金龍成氏を支援する会」からの報告を読むたびにナザレ園に行ってみたいと思うようになった。でも、ナザレ園は自分のように興味本位で行くものではないと思い直し我慢した。

が、このままでは年々ナザレ園のおばあちゃんはお歳で亡くなってしまう。やっぱり行きたい!という気持ちを抑える事が出来なくなり「支援する会」の竹本梢さんに「今度ナザレ園に行く時、自分も誘ってください」とお願いし、6年前の夏行ってきた。

当たり前だが毎年おばあちゃんは亡くなり年々人数が減ってきている。亡くなったナザレ園のおばあちゃんが入るお墓がナザレ園近くの海の見える山の中腹にある。海の向こうは日本。

そのお墓には「私たちは死んだら韓国の土になります。でも、魂は日本に帰りたい」と書いてあった。

最後までお読み下さいましてありがとうございました。
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